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2017年11月18日 (土)

ポンマー/神奈川フィル(2017/11/18)

2017年11月18日(土)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:マックス・ポンマー
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

(定期演奏会みなとみらいシリーズ第334回)

J.シュトラウスII:皇帝円舞曲
シェーンベルク:浄められた夜
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」

懐の深い指揮者ですね~。
ドイツ人の高齢指揮者なので、古き良き時代の…と思ったら大間違い。
まずは、「清められた夜」の雄弁多弁、かつ、微細な音に感嘆。
弦楽器をの音の磨き上げが超絶的に素晴らしい。
艶やかですが“のっぺり”とならずに、音の絡み合いを見事に鳴らす。
私の苦手曲の「浄められた夜」を、こんなに陶然となって聴いたことは初めてかもしれません。

1曲目の皇帝円舞曲の弦楽器群の音も素晴らしい。
それに対して、金管楽器の音は少し異質感を感じたので、この時点で、ポンマーさんって、弦楽器をうまく鳴らす指揮者なのかな?とも思いました。

休憩後のメンデルスゾーンがこれまた素晴らしい。
繰り返しに鳴りますが、古き良き時代のドイツの…などではなく、モダンな(矛盾するようですがピリオド寄りの)要素も加味した演奏。
したがって切れ味もアクセントもある演奏ですが、音の根底に音の深さ、味わい深さがあることで、単なるとんがった演奏には成り下がっていません。
いや、古き良き時代のドイツのの要素も残っているのかもしれません。
“究極の折衷案”が大成功したかのような演奏かもしれません。
もちろん、その折衷を可能にしたのはポンマーさんの魔術のような音楽性でしょう。

欲を言えば、金管楽器のニュアンスが時々混濁気味になったのが残念。
先述の皇帝円舞曲で感じた異質感は、スコットランドでも払拭できませんでした。
しかし、まあそれは目をつぶるとして、弦楽器のニュアンスは名人芸、木管(特にクラリネット)も絶妙の音色。
曲の最後もテンポは速めずに悠然と終了しました。

ポンマーさんは確か(札響にポストを持つ前に?)新日本フィル定期も振ったことを記憶しています。
その時も良かったですが、バッハだったので、フルオケではこういう指揮をされることは存じ上げませんでした。
今の私はいろいろあって、なかなか札幌には行けないし、札響東京公演の鑑賞も、たぶん無理そうです。
神奈川フィルさん、呼んでくれてありがとう…という気持ちです。
次はいつ聴けますことやら…。

ちなみに、ポンマー さん、ずっと起立されての指揮でしたたが、登場するときやカーテンコールのときの足取りはかなりゆっくり。
高齢で体格も良いのでそんなものだろうとは思いましたが、後半のメンデルスゾーンを始める直前、指揮台の楽譜に手をのばした瞬間、ちょっと足もとがふらついてひやり。
いつまでもお元気で、また聴ける日を首を長くしてお待ち申し上げます。

ロビーコンサート

Vn:桜田悟、久米浩介、Va:高野香子、Vc:長南牧人

コルンゴルト:弦楽四重奏曲第2番~第2楽章 
カプースチン:弦楽四重奏曲第1番~第3楽章

まろやかにブレンドされた均質の弦の音が心地良い。
新入団の桜田さんの選曲とのことですが、約16分であっても(神奈川フィルのロビーコンサートはいつもそうですが)「聴いた」感のある演奏。
単なる耳当たりの良い曲ではなく、結構「本格的」感。
それにしても、このロビーコンサートの弦4人の隙の無いアンサンブルは、本編での弦楽器群の好演の縮図だったのかもしれません。(←ほめてます。)

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