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2018年2月 3日 (土)

シュテンツ/新日フィル(2018/02/03)

2018年2月3日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:マルクス・シュテンツ
新日本フィルハーモニー交響楽団

第583回定期演奏会トパーズ<トリフォニー・シリーズ>

ハイドン:交響曲第22番「哲学者」
ハイドン:交響曲第94番「驚愕」
ヘンツェ:交響曲第7番

NJPのハイドン演奏の歴史の蓄積、伝統を創造的に破壊する指揮者、熱烈歓迎!
ピリオドか、ピリオドじゃないかなんて、もう過去の論議になりつつあるのでしょう。

「哲学者」なんて、後年のハイドンの交響曲に比べれば、やや退屈な面があるのですが、楽しい、楽しい。
そして「驚愕」は、例の箇所は演出あり。
しかし、その例の部分などよりも、全曲に散りばめられた「びっくり」の連射でした。
何度、巻き戻しボタンを押したくなったことか…。

突然、急減速して、旋律を際立たせたり、ひねったり…。
長い休止をつくって、その後の鋭い音の立ち上がりを際立たせたり…。

ああ、もう1回聴きたい!

例の部分の演出は、ティンパニ奏者が第2楽章に入ったら居眠りを始め、コントラバス奏者が「おいおい」とティンパニに近寄っていってティンパニを叩いて、ティンパニ奏者がぴっくりして飛び起きる…というもの。
面白かったけど、全曲に散りばめられた仕掛けが面白すぎて、いまひとつインパクトが薄く感じられたのはご愛敬。
本来の演奏がいかにスリリングだったかを物語っております。

休憩後のヘンツェは巨大編成。
ハイドンと時代を隔てて対局にある曲。
その複雑な曲を、複雑さのまま提示したり、調和させて提示したり…。
曲がわかったなどとは口が裂けても言えませんが、いつのまにかこの音響、空間の中に引き込まれたことは事実。
感じることはできたかもしれません。

思えば、ハイドンとヘンツェの対局に加えて、ハイドン2曲の中でも「哲学者」と「驚愕」も、多少の年月を隔てた対局にあったと言えるかもしれません。

NJPが元々持っているシャープな音色を考慮すると、指揮者とオケ相性は良いのでは?と感じました。
NJP自体も、上岡監督就任後、コンディションも向上しており、まさに良いタイミングでの客演になったかもしれません。
NJPのハイドン演奏の伝統、かつての全曲演奏、近年ではブリュッヘンの薫陶を受けたオケの伝統を土台に、全く違う方向へ進化するかもしれません。

ぜひまた呼んでいただきたい指揮者ですが、客席の入りはいまひとつ(この回に限りませんが…)。
私は、シーズンラインナップを見たときに、最初に「お!」と思った回ですが…。
評判も会場の受けも良かったのに集客に結びつかなかったメッツマッハーさんのを思い出すような…。
錦糸町で同一演目2日というのは厳しいのでしょうか。
個人的には、トリフォニー定期は1日にして、サントリー定期と同じ演目を錦糸町でもやってくれれば…と思うのですが、そうもいかないのでしょうね。

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