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2018年9月の2件の記事

2018年9月22日 (土)

スダーン/東響(2018/09/22)

2018年09月22日(土)18:00
サントリーホール

指揮:ユベール・スダーン
東京交響楽団

(第663回定期演奏会)
ヴァイオリン:堀米ゆず子

ハイドン:交響曲第100番「軍隊」
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」

近年のスダーン元監督の東響客演の曲目は、監督自体に演奏した曲の再演であることが多いですが、私はそれをちっとも不満に思っていません。
むしろ大歓迎です。
「軍隊」も「田園」も、待ちに待った“再演”で、待った甲斐があった“銘演”でした。
ただ「こういう演奏だったっけ?」(←不満というわけではなく)という印象もあり。
スダーン前監督の円熟かもしれませんし、私が過去の記憶を美化している可能性もあります。

前半のハイドンもモーツァルトも、懐かしいスダン前監督の古典…なのですけれど、「あれ?こんなにマイルドだったっけ?もっと尖っていなかったっけ?」という思いがありました。
艶やかで美しい演奏。
もっとも、東響をサントリーホールで聴くと、音響のせいか、“艶やか”という印象になることが多いので、ホール音響も影響しているかもしれません。
推進力はある演奏ですが、先を急ぐ感はなく、しっかりと旋律を歌った上での演奏です。

「田園」も懐かしい再演曲ですが、前回から10年くらいは経っているはずなので細部の記憶はありません。
ありませんが、相当に細かいことをやっていながら全体の調和感をもって鳴らす前監督の真骨頂を満喫しました。
この相当に細かいことをやっていながら全体の調和感…という指揮と演奏の印象ですが、もしかしたらそれは、作曲家自身が楽譜の上でやっているのかも…と思ったりもしました。
…となると、楽譜に忠実だったのかも??

東響の10年前の良き時代に再会した幸せ!

20180922

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2018年9月15日 (土)

上岡敏之/新日本フィル(2018/09/15)

2018年9月15日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:上岡敏之
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第593回定期演奏会トパーズ<トリフォニー・シリーズ>)
オーボエ:古部賢一

R. シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
R. シュトラウス:オーボエ協奏曲
R. シュトラウス:歌劇「カプリッチョ宇」~六重奏
(アンコール)
R. シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲル の愉快ないたずら」
R. シュトラウス:交響詩「死と変容」

前半と後半で、同じ指揮者、同じオケ、同じ作曲家とは思えないほど印象が異なったのは、私だけでしょうか?

まずは「いきなり、かましてくるか?」と身構えて聴いた「ドン・ファン」。
意外と、しんなりと始まり、エッジをたてないふわっとした音像ながら、NJPのシャープな音色も内包し、分解能は殺した方向の音ながら、団子状態の音でもない…という一筋縄でいかない音。
上岡監督の懐の深さを物語ると言えるかもしれません。

古部さん独奏のオーボエ協奏曲でもオケの音は同方向。
いや、そもそも、日頃鳴っている“NJPの音”の一角を間違いなく担っている古部さんなので、独奏も同方向。
当然オケと同質ながら、埋没することなく、くっきりと浮かび上がるオーボエの音。
本日の上岡さんの(前半の)音作りと同方向の音。
弦楽器奏者を伴って演奏されたアンコールの六重奏も、良い意味での同質性と一体感。

…と、ここまでは、ある意味、格調の高い、均質感と調和の世界。

ところが後半は、一転、おもちゃ箱をひっくり返した感すらある、はちゃめちゃぶり…と言ったら言い過ぎでしょうか?
何が飛び出すかわからない面白さはまさに生演奏の醍醐味。
ただ、個人的好みとしては、「ティル・オイレンシュピーゲル…」はそれでいいとして、「死と変容」、特にラストは、前半の調和感が欲しかった気も少々…。

ともあれ、上岡さんとの新シーズンは、「こういう指揮者だよ」「最近のNJPはこういう傾向だよ」などと言う斜に構えた予測を許さないシーズンになるかもしれません。

なお、私は、個人的には、演奏会に足を運ぶ回数が激減しております。
国内での鑑賞は、新国立「フィデリオ」以来。
本業の仕事が忙しいこともありますが、8月下旬に母が緊急入院し、搬送した数時間後には緊急手術を受けたりと、いろいろございまして…。
そんな中、無理矢理、忙中に閑を組み込もうと、前の週に、鈴木秀美さん指揮の札響を聴きに行く予定で航空券と演奏会チケットは手配済みでした。
しかし、地震で交通も混乱し、演奏会も中止に…。
今にして思えば、お盆休みのシドニー旅行は、夢の中の出来事のようです。

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