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2019年5月18日 (土)

ノット/東響(2019/05/18)

  2019年5月18日(土)14:00
東京オペラシティコンサートホール

指揮:ジョナサン・ノット
東京交響楽団
(東京オペラシティシリーズ第109回)
フルート:相澤政宏(東京交響楽団首席奏者)
チェロ:エリック・マリア・クテュリエ

ブーレーズ:メモリアーレ
ヤン・ロビン:クォーク~チェロと大編成オーケストラのための
ベートーヴェン:交響曲第7番

御無沙汰いたしました。
鑑賞自粛を解除した最初の演奏会で、とんでもないものを聴いてしまいまいsた。

まずは前半。
すみません、ブーレーズの曲、演奏の印象が、どこかへ行ってしまいました。
2曲目のクォークという曲、独奏チェロが特殊奏法で…というのはプログラム冊子に書いてあって、事前に読んではいましたが、オーケストラだって特殊奏法あり。
いや、独奏チェロは「特殊奏法だけ」だったのかもしれませんが…。

その、聴き慣れないチェロの音に絡むオケの音が、大音量だったり、鋭い一撃だったり、ふわっとチェロ独奏を包んだり…。
この炸裂する音響が、「とりあえず珍しい曲を音にしてみました」という演奏ではなく、独奏チェロは暗譜での演奏、気迫、入魂の演奏で弾かれる。
何が起きたのか思い出せないくらいの壮絶な曲、壮絶な熱演。
こんな前衛的な曲なのに(2016年初演の曲とのこと)、演奏終了後の客席は、ブラボーの嵐の熱狂。

プログラム冊子にもありましたが、革新的なベートーヴェンの前に、こういう曲を持ってきて、こういう演奏を導いたノット監督、さすがのプログラミングの妙です。

で、後半のベートーヴェンの7番は、かつて3番でとんでもない名演を聴いた者としては、期待が高まるのは当然。
まあ、想定通りに良かったです、なのですが、その想定が元々ハイレベルに置かれているので、やはり、とてつもない体験でございました。
出だしは一見(一聴?)、正攻法ですが、その正攻法にスパイスを加えながら、そのスパイスの量を徐々に増やし、ぐいぐい引っ張り、予定調和の演奏なのに爆演一歩手前、アンサンブルは、ちょっと間違えれば崩壊する手前、の緊張感、推進力という興奮もの。

第1楽章と第2楽章、第3楽章と第4楽章は間合いを置かず、続けての演奏。
最後は意外とあっさり…という体感ですが、元々、ず~~っとハイテンションの演奏がここまで持続しているので、(さらに煽るという選択肢もあったでしょうが)さらに煽る必要はなかったということで、気が抜けた尻切れトンボの演奏では決してありません。

当然、終演後はノット監督のソロカーテンコール。
私の自粛解除初日は大当たりとなりました。

なお、その個人的な鑑賞自粛の件ですが、3月下旬に風邪をひいた後、いつまでたっても咳が止まらず、結局、咳ぜんそくと診断されました。
激しく咳き込むので、演奏会の鑑賞は絶対に無理。
咳で体力を消耗するのに加えて気管支も狭まっているのか、血中酸素飽和度も低めで、疲労感が強く、体調不良。
一時は、ゴールデンウィークの連休中の旅行もキャンセルしようかと思ったくらいでした。
幸い、ゴールデンウイークが始まった頃には、咳は残っているものの、体調は上向きになり、旅行(遠征ではなく、演奏会鑑賞は含まれていませんでした)は行きました。
連休があけて数日して、咳もかなりおさまり、ようやくこの日、鑑賞自粛を解除したのでした。

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