コンサート/オペラ2020

2020年12月31日 (木)

2020年を振り返って

2020年の鑑賞回数は、国内オーケストラ24回、海外オーケストラ2回の計26回(公開リハーサル1回含む)でした。
2020年2月15日までが4回(うち「復活」が3回)、緊急事態宣言解除後の2020年6月28日以降が22回でした。
近年は多忙もあって、2019年が43回、2018年が26回と減っていたので、感染予防の自粛と葛藤しながらにしては、それなりに足を運んだと言うべきかもしれません。


【国内オーケストラ編】(50音順)

■NHK交響楽団(3回)
 指揮:クリストフ・エッシェンバッハ(2020/01/12
 指揮:鈴木雅明(2020/10/18
 指揮:秋山和慶(2020/12/12

■神奈川フィルハーモニー管弦楽団(2回)
 指揮:鈴木秀美(2020/08/22
 指揮:鈴木秀美(2020/12/26

■新日本フィルハーモニー交響楽団(8回)
 指揮:上岡敏之(2020/01/18
 指揮:下野竜也(2020/08/15
 指揮:下野竜也(2020/08/15
 指揮:矢崎彦太郎(2020/09/12
 指揮:沼尻竜典(2020/09/19
 指揮:秋山和慶(2020/10/31
 指揮:大友直人(2020/11/12)(公開リハーサル)
 指揮:尾高忠明(2020/11/21

■東京交響楽団(8回)
 指揮:飯守泰次郎(2020/06/28
 指揮:ジョナサン・ノット(2020/07/23)(収録映像による指揮)
 指揮:ジョナサン・ノット(2020/07/25)(収録映像による指揮)
 指揮:原田慶太楼(2020/08/10
 指揮:原田慶太楼(2020/09/13
 指揮:広上淳一(2020/11/15
 指揮:ジョナサン・ノット(2020/12/29
 指揮:下野竜也(2020/12/31

■東京都交響楽団(1回)
 指揮:沼尻竜典(2020/11/28

■東京ニューシティ管弦楽団(1回)
 指揮:鈴木秀美(2020/11/14

■読売日本交響楽団(1回)
 指揮:セバスティアン・ヴァイグレ(2020/12/19


【海外オーケストラ編】

■ソウル・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:オスモ・ヴァンスカ(2020/02/14
 指揮:オスモ・ヴァンスカ(2020/02/15


【聴いた回数ランキング・指揮者編】(2回以上)

■下野竜也(3回)
 新日本フィルハーモニー交響楽団(2020/08/15
 新日本フィルハーモニー交響楽団(2020/08/15
 東京交響楽団(2020/12/31

■鈴木秀美(3回)
 神奈川フィルハーモニー管弦楽団(2020/08/22
 東京ニューシティ管弦楽団(2020/11/14

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団(2020/12/26

■ジョナサン・ノット(3回)
 東京交響楽団(2020/07/23)(収録映像による指揮)
 東京交響楽団(2020/07/25)(収録映像による指揮)
 東京交響楽団(2020/12/29

■秋山和慶(2回)
 新日本フィルハーモニー交響楽団(2020/10/31
 NHK交響楽団(2020/12/12

■オスモ・ヴァンスカ(2回)
 ソウル・フィルハーモニー管弦楽団(2020/02/14
 ソウル・フィルハーモニー管弦楽団(2020/02/15

■沼尻竜典(2回)
 新日本フィルハーモニー交響楽団(2020/09/19
 東京都交響楽団(2020/11/28

■原田慶太楼(2回)
 東京交響楽団(2020/08/10
 東京交響楽団(2020/09/13

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下野竜也/東響(2020/12/31)

2020年12月31日(木)15:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:下野竜也
管弦楽:東京交響楽団
(MUZAジルベスターコンサート2020)
ピアノ:小川典子
ヴァイオリン:南 紫音
ナレーション・バリトン:宮本益光

《オール・ベートーヴェン・プログラム》
エリーゼのために
交響曲第1番~第1楽章
ロマンス第2番
ピアノ協奏曲第4番~第1楽章
歌劇「フィデリオ」序曲
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」~第2、第3楽章
(中原達彦編)君を愛す
交響曲第5番~第3、第4楽章
(野本洋介編)ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」~第2楽章(アンコール)

このような有名曲羅列型演目(失礼!)で、しかもノット監督の「第九」の後遺症または燃え尽き症候群に悩んでいて当然の東響を、ここまで本気にさせた下野マエストロ、素晴らしい!

そして、小川典子さんも、南紫音さんも、可愛らしいイメージのある曲を、スケールの大きな曲として演奏。
ピアノ協奏曲はともかく、「エリーゼのために」や「リマンス第2番」が、こんなに立派な音楽になるとは…。

下野さんの振る東響の音もしなやかでニュアンス豊か…と前半に思っていたら、後半の1曲目の「フィデリオ」序曲は、1月定期の予告編だとしたら、その1月定期は凄いことになるのでは?という目の覚めるような快演。
交響曲第5番の後半2楽章も、定期演奏会で演奏しているかのような気合い。

ソリストも含めて手抜き無し真剣勝負の演奏でした。

こういうご時世の中、外出自粛すべきか、そして、ノット監督の「第九」の記憶を上書きすべきか、と迷いつつ足を運んだ演奏会でしたが、自粛しなくて良かったです。
今年の締めくくりに良い演奏が聴けて幸せ。
東響の皆様、一部奏者入替はあったとは言え、ノット監督の「第九」から中1日、お疲れ様でした。

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2020年12月29日 (火)

ノット/東響(2020/12/29)

2020年12月29日(火)14:00
サントリーホール

指揮:ジョナサン・ノット
東京交響楽団
(「第九」2020)
ソプラノ:ジャクリン・ワーグナー
メゾソプラノ:中島郁子
テノール:笛田博昭
バスバリトン:リアン・リ
合唱:新国立劇場合唱団

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」

ちょうど1年ぶりのノット監督の「第九」。
編成や配置の影響か、前年の音の連射に巻き込まれてノックアウトされるような体感は後退し、やや遠方から眺めているような体感になったのは仕方ないでしょう。
そのおかげで、少しは冷静に鑑賞できたかもしれません。

どこまでが計算された爆演で、どこからが本番のパッションか、素人の門外漢は知るよしもありません。
リハーサル時間の制約もあったのかもしれませんが、細部ではいろいろあったように感じました。
しかし、その細部を仕上げることは目指していなかったのだと思います。

爆演の楽章もさることながら、第3楽章の忘我の境地の美しさ。
いや、第2楽章だって、いっとき訪れた平穏を突き破る激しさですが、その“いっとき訪れた平穏”の表情の柔和なこと!
世相の反映を感じてしまう演奏です。
聴く側の意識もあるかもしれませんが、演奏やの皆様だって、影響がないはずはないと信じます。
監督が指揮台に立って振っているだけでも、目がウルウルしてしまう状況ですから。

第4楽章では、歓喜の歌の“ワクチン”が、低弦から生まれ、徐々に伝搬し、全世界に行き渡って高らかに鳴ると、P席に陣取った合唱団が一斉にマスクを取って起立する!
…とか、考え過ぎ?
新国立劇場合唱団だけに、マスクの取り方、演出された演技だったのでは?と思ってしまいました。

アンコールの「蛍の光」は、今回は短縮バージョン?
例年が合唱団の一部が客席におり、監督は客席に向かって指揮して、歌うように促しますが、今回はその部分がカットされていたのでしょうか。
コロナ禍においては、客席に降りて歌うことも、客席の聴衆が歌うことも自粛せざるを得ませんね。
まさにコロナ禍の東響伝統の第九のアンコール…。
多少複雑な思いを感じながらも、監督が1年ぶりに“帰って”きて、この演奏が聴けて幸せ。
平穏な日々が戻ることを祈念する演奏でした。

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2020年12月26日 (土)

鈴木秀美/神奈川フィル(2020/12/26)

2020年12月26日(土)14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:鈴木秀美
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
(特別演奏会 ベートーヴェン「第九」)
ソプラノ:中江早希
アルト:布施奈緒子
テノール:中嶋克彦
バス:氷見健一郎
合唱:コーロ・リベロ・クラシコ・アウメンタート

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

オケはもちろん、独唱、合唱まで徹底されたピュアトーン。
時にはつや消し、時には光沢。
普通ならセカセカと形容するテンポが、何の不自然さもなく「必然」として鳴る。

そして、オケも声楽も、ここまで各パートがくっきりと分離して鳴った「第九」はまるで初めて聴いたような体感です。
それでいて、第1、第2楽章は軽量級の音には全くならず、第3楽章の旋律の表情のチャーミングさは魅惑の極み。
第4楽章の声が入った後のスリムな響きの集合体も絶妙です。

この日、私の座った席は1階右側だったので、バロックティンパニもコンマスもよく見えましたが、第2楽章など、第1ヴァイオリンとティンパニの競争(競走)のようになる場面もあって、めちゃくちゃ面白かったです。
スリリングでエキサイティングとはこういう演奏を言うのでしょう。

モダンオケの神奈川フィルからこういう音が鳴るとは…と言いたいところですが、すでに21世紀も20年、こういう音「も」鳴らせるのが現代のプロオケです。
それでもやはり、よくぞ鳴らして下さったという演奏でした。

独唱と合唱については、まるでヘンデルを聴いたかのような印象…と言ったら言い過ぎでしょうか。
全て、希有の体験、希有の第九と感じました。
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2020年12月19日 (土)

ヴァイグレ/読響(2020/12/19)

2020年12月19日(土)14:00
東京芸術劇場

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
読売日本交響楽団
(第233回土曜マチネーシリーズ)
ソプラノ:森谷真理
メゾ・ソプラノ:ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー
テノール:AJ・グルッカート
バリトン:大沼徹
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:冨平恭平

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

一つ一つの音を愛しむように、丁寧に、丁寧に、演奏された第九。

14日間の隔離を経て読響の指揮台に立ったヴァイグレさんの心境が演奏に反映されたのかどうか。
今の地球を襲っている状況が演奏に反映されたのかどうか。

反映されないはずはないと思いました。

ヴァイグレさんの紡ぎ出す旋律美は極上の極み。
平穏だった日々を愛しむかのようです。

小編成ディスタンス配置から鳴らされる音はスリムとも言えますが、物足りなさは皆無です。
ちょうど、弦楽四重奏曲が物足りなくないように、この配置、この数から鳴らされる音は必然であるかのように響きます。
ヴァイグレさんの「今回の」指揮は、この刈り込んだ編成に合わせたものなか、元々のものなのか。
おそらく、その両方なのでしょう。

いつの日か、フル編成で、またヴァイグレさんの振る「第九」を聴いてみたい気もします。
スリムでも軽くなく、やっぱりここぞという時は重量感の片鱗を感じる第九でした。
でも、今年、こういう環境で、こういう編成で、ヴァイグレさんの美しい「第九」を聴ける機会は、稀有の2020年かもしれません。
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2020年12月12日 (土)

秋山和慶/N響(2020/12/12)

2020年12月12日(土)14:00
東京芸術劇場 コンサートホール

指揮:秋山和慶
NHK交響楽団
ヴァイオリン:諏訪内晶子

ベートーヴェン:「エグモント」序曲
ベートーヴェン(マーラー編):弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」(弦楽合奏版)
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

満腹感ではなく、本当においしいご馳走を、腹八分目食べたような充実感、充足感を感じた演奏会でした。

こんな曲目の並べ方でオール・ベートーヴェン・プロを組み、全ての曲が、編成が異なり、聴感上も異なり、でも音の方向性に統一性があり、コース料理を食べたような体感。
最後は諏訪内さんがかっさらっていったようでいて、プログラムを組んだ秋山さんの周到な計算と力量、N響の底力を感じました。

序曲は最初はオーソドックスすぎる印象もありましたが、その正攻法の音を積み重ねると、自然に終結に向けて高揚し、聴き終わったときには充足感と満足感。

続く弦楽合奏は、この曲をわざわざ弦楽合奏で演奏する意味どころか、必然性を誇示するような、研ぎ澄まされた切れ味の演奏です。
素晴らしい!

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の弦楽合奏編曲版のツィクルスとか、誰か(秋山さんはやらないだろうから下野さん…とは言ってませんが)やりませんかね?
チケットが売れるかどうか存じ上げませんが。

会場の静寂と集中も素晴らしい。

休憩後の協奏曲は、ソロの圧倒的存在感に対峙して、それに張り合わずに支えに徹しているようでいて、実は交響曲顔負けの微細なニュアンスと表情で応じたN響の凄さ、秋山さんの凄さ。
“競争曲”にせず、あくまでも協調路線の“協奏曲”ですが、バックのここまでの演奏があっての諏訪内さんの名演だったと思います。
こんな極上のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、前回、いつ聴いたでしょう?
諏訪内さんの音は嫌でも(嫌じゃないですが)耳に入ってきますが、N響の出す音にも、何度も耳を惹きつけられました。

新型コロナウイルスのニュースが続き、この日も自粛すべきか迷った末に会場へ向かいました。
取捨選択の基準は、我ながらよくわからなくなってきていますが、おそらく、私の好きな秋山さんの指揮だったこと、前日の演奏会のNHK-FMでの生放送が素晴らしかったこと、個人的体調(疲労度合い)が良かったこと、の3つかもしれません。
3つめの個人的体調(疲労度合い)の影響は大きいかもしれません。
気力に影響しますし。
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2020年11月28日 (土)

沼尻竜典/都響(2020/11/28)

2020年11月28日(土)14:00
東京文化会館

指揮:沼尻竜典
東京都交響楽団
(都響スペシャル2020)
ピアノ:アンドレイ・ガヴリーロフ

ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
スカルラッティ:ソナタニ短調 K.1 L.366(アンコール)
モーツァルト:幻想曲ニ短調 K.397(アンコール)
ブラームス:交響曲第4番

この後オペラが続くような素振りも雰囲気も見せず、交響詩のように立派に完結した序曲。
打って変わって快速テンポでスリムな響きのオケで始まった協奏曲。
独奏が入ると、強靭な打鍵に彩られる。
速いテンポでも旋律の美しさは際立つ。
音楽は全く痩せない。
エネルギーの放射のようなピアノでした。

交響曲は、どこかどうと言うことはないですが、普通に沼尻さんらしいスケール感のある演奏。曲が4番だけに、じわじわと、そして確実に盛り上がる。
盛り上がるというか、精神的高揚と言うか。
興奮というのとは違いますが、会場で生演奏で聴く喜び、充足感を得られたと思いました。

世間一般では、新型コロナウイルスの感染拡大が報道されています。
私の勤務先では、社内向けのお達しの中に「プライベートでも、家族以外との会食は避けることが望ましい」という一文が追加されました。
「会食以外は良いのね」と自分に都合よくとるか、忖度して外出自粛するか。
社畜の私は後者にかなり揺れつつ、葛藤の末に外出しました。
クラシック音楽のコンサートホールで感染するリスクは低いとは言え、どこか別の所で感染しても、行動歴をきかれた時にコンサート鑑賞がどう受け止められるかと考えると、悩ましいです。

なお、コロナ禍に関係なく、都響も上野も、かなり久しぶりでした。
避けていたわけではありません。
色々な巡り合わせの結果です。
しかも、席が、以前、定期会員券で座っていた席でした。
懐かしい。
そして、デッドな響きだけど、このホールで聴く都響は、やはり格別のものがあります。

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2020年11月22日 (日)

尾高忠明/新日本フィル(2020/11/21)

2020年11月21日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:尾高忠明
新日本フィルハーモニー交響楽団
(第627回定期演奏会トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉)
ヴァイオリン:成田達輝
ヴィオラ:東条慧

メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」
モーツァルト:協奏交響曲
フックス:ヴァイオリンとヴィオラのための作品Op.60~No.12ワルツ(アンコール)
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
モーツァルト:ディヴェルティメントK.137~第2楽章(アンコール)

序曲は格調高く始まった印象がありましたが、交響曲は結構激しい演奏でした。
細部の詰めよりも勢いの方を優先した感もありましたが、押し寄せる音圧に圧倒されました。
尾高さんがウォルトンとかを振る時に重ね合わせたのは聴き手の思い込みでしょうか?
あるいは、この感情には、この時期の世相が反映されているのでは?と思ったのも聴き手の思い込みでしょうか?

思い起こせば、6月の東響川崎定期での飯守泰次郎さん指揮の「スコットランド」も、激しい演奏でした。
もちろん、尾高さんの音楽は飯守さんとは違いますが、私のこの曲に対する格調高い印象が、この年は覆りつつあります。

前半の協奏交響曲は、ソロお二人が素晴らしい。
特にヴィオラが深みのある音で、ヴァイオリンの引き立て役にならず、対等に渡り合う。
ぴったり息が合っていながら、全く一体ではなく、それぞれがそれぞれの主張もする二重奏。
二重奏と言うよりも、交互に繰り出す自己出張と協調、特にカデンツァは聴きものでした。
決して多くない人数の客席の拍手も熱かったです。

この日は、新型コロナウイルス感染者増で、さまざまなニュースが流れ、外出自粛した方が多いかと思ったら、街中の人出はさほど減った印象もありませんでした。
ただ、ホールでの鑑賞を自粛した方も多かったのでしょうか。
私の勤務先では「制限はしませんが」としつつ「今まで以上に就業時間外も含めた慎重な行動を」みたいなお達しが出ました。
私は社畜なので、外出自粛するか、かなり迷いました。
私の住まいからだとトリフォニーホールは比較的移動距離が短いことと、席が1席置き配置であることを考慮して、会場に向かいました。
座席の再配置の時は、移動先の席に不満でしたが、今となっては鑑賞決心の決め手になりました。

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2020年11月15日 (日)

広上淳一/東響(2020/11/15)

2020年11月15日(日)14:00
サントリーホール

指揮:広上淳一
東京交響楽団
(第686回定期演奏会)
ピアノ:小菅優

ベートーヴェン:序曲「命名祝日」
矢代秋雄:ピアノ協奏曲
ショパン:ノクターン第5番(アンコール)
ベートーヴェン:交響曲第4番

なんといいますか、東響が、のびのびと音を鳴り響かせている感じ。
(ノット監督が締め付けているという意味ではなく。)

協奏曲は、小菅さんも含めて、20世紀の音楽を、いわゆるゲンダイっぽい音色では演奏せず、感情を音場にして鳴らしている印象。
個人的には、この曲にさほど惹かれているわけではないのですが(すみません)、この演奏には引き込まれました。
ピアノも指揮者もオケも、曲に対する愛情を持って、というか、情熱をもって、演奏していたと思います。
やはり、演奏の力は偉大なり。
終演後に起立させなかったですけど、ティンパニだって大活躍で素晴らしかったです。

後半の交響曲は、肩の力が抜けた演奏。
それなのに、まあ、なんとも立派な…。
広上さんなら想定内の演奏ですけど、広上さんで想定内ということはかなりのもの。
レバレッジが効いていて、指揮の動作でちょこっと動かすとオケが俊敏に反応し、指揮が大きく腕を振るとその何倍ものうねりが、視覚的にも、聴覚的にも、オケの中に大波となる。

この演奏会、指揮者変更と曲目変更で、ネット上では色々な意見が飛び交っていたようです。
世間一般の皆様と少し違って、出演者と演目変更でさほど落胆しなかった私ですが(ベートーヴェンの交響曲ならまあいいか、それに広上さんならいいか、という感じ)、その通りの結果で、私は満足しました。

ただ、色々、思うことはあります。

ウィーン・フィルの来日もあったりしまして…。
色々な御意見があって当然と思いますが、私が思ったのは、首相が首相に親書を送るという特別なことをしないと入国できないのであれば、たぶんノット監督の来日は厳しいでしょうね、ということでした。
あと、他国の首相から親書が来たら、拒否するのは簡単ではないでしょうね、とも。
ただ、(隔離ありの場合)この土日の演奏会のリハーサル開始まで14日を切っているということは、もう決まっているはずなのに…と10月最終週には、思っていました。
まあ、関係者の御苦労を思うと、色々あるのだとは思いますが…。

あと、この日は、当初は、オスモ・ヴァンスカさんが都響を芸劇で振る予定の日でもありました。
東響定期と、N響定期と重なって、どうやりくりしようか?と思っていました。
ヴァンスカさんは来日せず、N響定期はシーズン全部をキャンセル。
結果的に、残った東響定期を聴くことができましたが…。
仕方ないことですけれど…。

さらには、私は、解除後、初めて土日連続鑑賞をしてみましたが、日頃、在宅勤務と外出自粛の引きこもり生活を送っているせいか、久しぶりだと、そこそこ疲れました。
鈴木秀美さんの2番とは思えない激しい2番。
広上さんの尖っていなくてさほど重くもないけど、食後は結構な満腹感でお腹にもたれる4番。
スケールが大きいベートーヴェン演奏を2日続けて完食したせいもあると思いますが、体力だけでなく、気力も落ちていると思います。
次月に、以前は普通にやっていた「土曜昼夜、日曜昼」を解禁しようかと思いましたが、思いとどまったのは、正解だったかもしれません。

ついつい、余計なことまで書いてしまいましたが、そこそこ、悩み多き日々は、まだ続きそうです。

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2020年11月14日 (土)

鈴木秀美/東京ニューシティ管弦楽団(2020/11/14)

2020年11月14日(土)14:00
東京芸術劇場コンサートホール

指揮:鈴木秀美
東京ニューシティ管弦楽団
(第134回定期演奏会)

C.P.E.バッハ:シンフォニア ニ長調 Wq.183-1
ハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」
ベートーヴェン:交響曲第2番

こうやって生演奏で爽快な演奏を聴くと、C.P.E.バッハのシンフォニアは、他の曲も聴いてみたいと思います。

ただ、やっはり、ハイドンの交響曲は進化形。
そのハイドン、ピュアトーンでいて、ずっと透明一辺倒ではなく、強奏などのスパイスが加わり、音に厚みが増し、という変化というか対比というか。ああ、終わらないでほしい…という至福。
楽章が終わったかと思ったら繰り返し(聴く方はラッキー←下品?)とか、チェロだけがトップ奏者独奏になったりとか、面白い、面白い。
でも、作為的に感じません。
楽しい、楽しい。
あまりにも心地良くて、何度か、睡魔におそわれました。
すみません。

後半のベートーヴェンの交響曲第2番は驚きました。
ハイドンの名残りを残す曲や初期の曲としてではなく、英雄交響曲(鈴木秀美さんは8月に神奈川フィルと演奏しました)が次に来るのが必然の、“英雄交響曲の1つ前”の大交響曲として演奏されました。
激しい、激しい。
この曲にこういう側面があったのかと初めて気がつかされたような得難い体感でした。

鈴木秀美さん、普通に素手で、コンマスや弦トップ奏者奏者と握手をしていて、ちょっと驚きました。
これを驚く時代、早く終わってほしいです。

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追記(2020/11/15)
東京ニューシティ管弦楽団の次シーズン(2021年度)のラインナップの紙が配られていました。
鈴木秀美さんは、この日の演奏会の続編みたいな曲目で嬉しいです。

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