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2010年11月30日 (火)

11月に聴いたCDの感想

11月も相変わらず通勤途上のヘッドフォン・ステレオでの鑑賞がメインですが、CDをいろいろ聴き、Twitterでつぶやきました。
いくつかは、Naxos Music Library (NML)での鑑賞も含みます。

2010年11月28日(日)
ジンマン指揮のマーラー交響曲10番のCD、カーペンター版による演奏。それほどクック版を聞きこんでいるわけでもないが、ずいぶん、にぎやかに感じる。

2010年11月27日(土)
電車の中でサロネン/フィルハーモニアのCD、マーラーの9番。見通しの良い音作りだがブーレーズほど人工的ではなく、叙情性や諦観といった感情も感じられる演奏。ウィーン・フィル来日公演の指揮者&曲目変更に怒ったサロネン・ファンの気持ちに共感しながらの鑑賞。

2010年11月26日(金)
朝の通勤時間にフルシャ/プラハ・フィルのライヴ盤で「わが祖国」。電車の中でのヘッドフォンでの鑑賞だから細かいことはわからないが、良くも悪くもスマートな演奏の印象。今まで生で聴いたことがないので12月の都響は興味ある。

2010年11月25日(木)
Naxos MLでカンブルラン/南西ドイツ放送響の「ボレロ」。スローテンポで始まり、高い集中力を維持したまま高揚。ヒートアップしながら重量感を増していき、ズシンと来る音でクライマックスへ。

2010年11月24日(水)
Naxos MLでカンブルランの「展覧会の絵」を鑑賞。カラフル、カラフル。めちゃくちゃ多彩な音色。それでいて、凄みのある深い音。通俗名曲が交響詩のように雄弁にドラマを語る。素晴らしい。

帰宅の電車の中でブルックナーの6番を予習中。ヨッフムの指揮。3、4、5と、7、8、9に挟まれて、私はあまり聴く機会が多くないが、結構良い曲ではないか。

きのう、みなとみらいで「火の鳥」中毒に感染したようで、今朝の通勤時間は、デュトワの「火の鳥」。昨晩ひさしぶりにCDを取り出して取り込んだ。思えば、20世紀終盤は、デュトワが破竹の勢いでかつての名盤アンセルメ盤を駆逐?した年代でもあった。懐かしい。

2010年11月23日(火)
幸いカンブルランの演奏はNAXOS MLでたくさん聴ける。日本を留守の間も楽しめそう。手始めにモーツァルトの交響曲を聴いてみたが、伝統的スタイルの気持ち良い演奏。来年、読響でやるプラハ・プロが楽しみ。読響は素晴らしい常任指揮者を獲得したと思う。

2010年11月19日(金)
今朝の通勤時間は、スクロロヴァチェフスキ/読響のCDでブルックナーの8番。今年3月のブル8ラッシュのひとつ。オペラシティライヴ。金管の音色が万全ではないが、細部に神経質にならず太い筆で豪快かつ迅速に疾走する音楽は魅力的。3月ほど短期間ではないが、東京は再び初冬のブル8ラッシュ。

2010年11月18日(木)
ラッヘンマンの音楽劇「マッチ売りの少女」、東響定期以来本当に久しぶりにカンブルランのCDで聴いている。断片的な音(声も含む)が次々に飛び出し、単に「変わった音響」としてなら私でも楽しむことは出来る。23世紀の一般聴衆は、こういう曲を「クラシック音楽」として楽しむのだろうか。

今朝の通勤時間は、20世紀後半の作品とはいえ、今でも前衛音楽に分類したくなるラッヘンマンの音楽劇「マッチ売りの少女」カンブルラン指揮のCD。ずいぶん前に東響も定期で上演した曲。作曲者は当時インタビューで「聴衆は変わった響きは楽しんでいるが、真に曲を理解しているとは限らない」と。

2010年11月17日(水)
今朝は気分を変えて、ショパンのピアノ曲河村尚子さんのCD。都合がつかず行けないけど、確か、今夜、オペラシティでリサイタルのはず。それから、来年1月に読響にも協奏曲のソリストとし登場予定のはずだが、そちらもたぶん都合がつかない。

2010年11月16日(火)
NMLのテンシュテット「第九」ライヴ(LPOレーベル)、一気に全曲聴いてしまった。終楽章でコーラスが一瞬あわくっているような場面もあったような気もするが、終始たたみかけても爆演ではなく昇華しているところがテンシュテットの器の大きさだろうか。ルチア・ポップの懐かしい美声も嬉しい。

Naxos MLのLPOレーベル、テンシュテットのライヴ。目移りして困るが、「巨人」の後は他のマーラーを横目に、懐かしきルチア・ポップの名前にも惹かれてベートーヴェンの第九。まだ第1楽章だが、これまた凄い。凄い、凄いとしかつぶやけなくて歯がゆいが、やっぱり凄い。

AMAZON MP3は散財の危険性が高いので近づかないようにして、Naxos MLでテンシュテットの「巨人」ライヴ(LPOレーベル)を鑑賞中。確かに、こりゃ、凄いわ。「テンシュテットのライヴは凄い」という文字情報と、実際に音で体験するのとではエライ違い。

コパチンスカヤ(Vn)小品集CD「ラプソディア」を聴きながら通勤。セッション録音のようだが演奏のテンションは高く、7月の新日本フィル定期で聴いた鬼気迫る演奏の記憶を思いおこさせてくれる。

2010年11月15日(月)
テンシュテットのライヴはセッション録音とは比べ物にならないほどスゴイらしい…という一般常識?は知っているが、そこにお金と時間をつぎこんだら際限がなくなるので、Naxos MLで我慢。いま「悲劇的」を再生中。…でも、こんなハイテンションの演奏を聴かされたら、我慢にも限界が…。

AMAZON MP3ダウンロード購入の、最近話題のオロスコ=エストラーダ(Orozco-Estrada)指揮/トーンキュンストラーの「巨人」。めちゃくちゃ透明感のあるサウンド。まるでドビュッシーみたい。私はブーレーズや小澤さんのマーラーも好きだが、ここまで淡泊なのはちょっと…。

2010年11月14日(日)
CDでのプレヴィンは、LSO時代のキレの良い演奏が一番好き。でも、ピッツバーグ時代のテラーク優秀録音も魅力があり、悩ましいところ。プレヴィンのジャズ録音にも全く同じことが言えて、古いマイフェアレディなども、テラークなどの近年の円熟した演奏も、どちらも捨てがたい。

2010年11月13日(土)
最近は、購入したCDはまずiPhoneに入れて移動時間に聴くというスタイルがすっかり定着。バス、電車内で、サロネン/フィルハーモニアの幻想交響曲を鑑賞中。

2010年11月12日(金)
通勤電車の中で、たまたまiPhoneに入れておいたモントゥー/ボストンの「悲愴」を聴いている。すっきりとしていながら意思のパワーを感じられる。古さを感じない、なかなかの演奏。「春の祭典」を初演したひとだっけ?やはり「名前」の残っている人だけのことはある。

2010年11月11日(木)
ふと気になって、NMLでマルティン・トゥルノフスキー指揮「ポストホルン」 を聴いてみた。何としなやかで力強い音楽!エリシュカや、古い方ではアンチェルやターリッヒに通じるものがあるのかな。でも、残念ながら今月の東響(川崎)も群響(高崎)も都合がつきそうにない。

2010年11月10日(水)
今朝の通勤時間はVPOキャンセルで憤ったファンの方の思いを知りたくて、うちにあった唯一のサロネンのCD。禿山の一夜、中国の不思議な役人、春の祭典が1枚に収録された盤。明晰だけど分析的に陥らない力強いサウンドは、確かに素晴らしい。

2010年11月09日(火)
庄司紗矢香&カシオーリのベートーヴェン「クロイツェル」
のCD、先を急がずに切々と歌うVnと、チャーミングに紡ぐP。まるで老大家のコンビによる演奏のよう。とてもフレッシュな若手コンビとは思えない。もっとも二人とも歳は若いがキャリアは十分に積んでいると言うべきかも。

演奏会ロビーで買った庄司紗矢香&カシオーリのベートーヴェンvnソナタのCD、演奏会でも感じたことだが、カシオーリのチャーミングなピアノが素晴らしい。これぞデュオの醍醐味。庄司さんは良いパートナーに恵まれた。川崎で弾いた曲も録音しているといいな。

2010年11月08日(月)
メッツマッハーのCD「ヴォツェック」(EMI)には、第3幕終了後に、ラトル「ルル組曲」がカップリングされている。確かに「お得」なのかもしれないが、私はこういうCDは、あまり好きになれない。

今朝の通勤時間は昨日購入のメッツマッハー「ヴォツェック」のCDを聴きながら。これ以外のCDはブーレーズしか聴いたことがないが比べると「粒々感」が無く流麗な感じ。ライヴ録音のようだが「なるほど、これはオペラだ」と思える。当然昨日聴いた新日本フィル「悲劇的」と同方向のサウンド。

2010年11月04日(木)
昨夜は演奏会の余韻が残っていたので帰宅後にCDはかけなかったが、相次ぐ訃報は悲しい。今朝は、故ルドルフ・バルシャイのショスタコーヴィチ8番を聴きながら通勤。激安Boxのはしりのような全集だったが、演奏の質は高く、大変お世話になった演奏。改めて格調高い緊迫感に浸る。

2010年11月03日(水)
スウィトナー/N響のライヴCDの「ポストホルン」セレナード。会場で聴いたときは大感激したのだが、今の時代に聴くと、ずいぶんのんびりした演奏に聴こえる。記憶の美化のせいだと思うが、それでもあの日の会場の光景は、鮮明に思い出すことができる。その光景すら、記憶の美化かもしれないが。

2010年11月02日(火)
通勤の電車内で鑑賞中の小澤/ボストン響マーラー「悲劇的」は第2楽章へ。単に慣れの問題かもしれないが、第2楽章が従来通りスケルツォだと少しホッとする。小澤さんの録音の頃はスケルツォに決まっているが、それでも最近は、第1楽章が終わった後「次に出てくる音は?」と身構えてしまう。

朝にふさわしいかどうかわからないが、マーラーの6番「悲劇的」を聴きながら通勤中。演奏は小澤/ ボストン響。久しぶりに聴いているが、やはり常設の名門オケとそのシェフの演奏は、祝祭臨時オケにはない安定感があると思う。私はやっぱりボストン響時代の小澤さんが一番好き。

2010年11月01日(月)
今朝の通勤時間はミュンシュ/ボストン響運命・田園。爆演を期待したけど、落ち着いた大人の演奏。野蛮な所のない格調高い演奏だが、語りかけてくるような表情は豊かで、内に秘めた力強さは感じることができる。

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2010年10月31日 (日)

10月に聴いたCDの感想

10月も通勤途上のヘッドフォン・ステレオでの鑑賞がメインですが、CDをいろいろ聴き、Twitterでつぶやきました。その内容をコピペでまとめておきます。

私の場合、ファイル形式は、MP3、256kbps VBR 高音質、エンコーダはiTunesを使用しています。
可逆圧縮、無圧縮の方が理論上音は良いはずですが、電車の中や歩行中に聴くのがメインですので「私には違いはわからない」とMP3形式で割り切っています。
プレイヤーは主にiPhne 3GS、ヘッドフォン(イヤフォン)は、Klipschというメーカーの、IMAGE X5という製品を使っています。

2010年10月30日(土)
昨年の今頃、非常に体調が悪い時期に聴いていた曲は、つらい日々の記憶がよみがえるようで、しばらく聴けなかった。最近ようやく楽しんで聴けるようになった。ブラームスのセレナード第1番もそのひとつ。もちろん交響曲のかわりにはならないけれど、無視するには惜しい作品。今日はケルテスのCDで。

2010年10月27日(水)
ブルックナーでは神経質なくらい論じられる版の問題が、チャイコフスキーのVn協奏曲では表示すらされないのはなぜ?近年まで一般的だった省略や装飾のある版は「アウアー版」とか明記してほしいところ。クレーメルのCDで聴いて以来、ノーカットのオリジナル版でないと、軽い失望感を覚える。

2010年10月26日(火)
ヒラリー・ハーンのCDを聴きながら、前回の来日のときの演奏会、特に協奏曲を聴きに行かなかったことを悔やむ。幸い、次の機会は来年3月。協奏曲は聴けないが、リサイタルがある。こんどは聴いてみたい。

チャイコフスキーのVn協奏曲を「酒のにおいのする下品な作品」と評した同時代の評論家は、ある意味、本質を見極めていたとも思える。しかし、ヒラリー・ハーンは、その土俗臭のいっさいを消し去り、高度に純化したスタイリッシュな音楽に変えている。しかも音に込められた情報量は多い。素晴らしい。

ヒラリー・ハーンパガニーニVn協奏曲のCD。作品の品格がふた周りくらい高くなった印象。こういう演奏で聴くと、この曲も「芸術作品」なんだな…と思う。併録のシュポアの協奏曲は、来年2月の読響定期のオール・シュポア・プロで取り上げられる曲かも。

2010年10月25日(月)
ヘッドフォンステレオに入っている曲を入れ替え。RCAのリビングステレオのBoxは確かに1枚あたりの単価は安かったけど、音質はやっぱり年代を感じて少々つらい。ショルティの優秀録音があるのにあえてライナー/CSOを聴く理由は、今の私にはないと思った。

2010年10月24日(日)
スクロヴァチェフスキ/読響ブルックナー8番のSACD、気になって一番最後の部分から聴い。噂のフライング気味のブラボーがしっかりと記録されている。聴くたびにこれが耳に入るのは少々つらい。自分の行った演奏会がこちらではなく、静寂が数秒間保たれたサントリーホールの方で本当に良かった。

2010年10月13日(水)
インバル/都響ブル8ライヴCD。インバルお得意の初版での演奏。会場で聴いた高揚感がよみがえる、力強いけど美しい演奏。ただ、東京文化会館にしては残響が多い感じ。確かに、大編成を2階正面で聴くと残響を感じることもあったけど、当日私が聴いたのは5階席の分解能の高い音。

2010年10月12日(火)
ウィーン・フィルシャンゼリゼ劇場ライヴCD3枚組。メータ、ムーティ、小澤の個性よりも、VPOの音色の統一感が印象的。でも、3人の中でいちばん指揮者の音色に染まっているように感じたのは、ちょっと意外だが小澤さんブラームス2番。機能的に感じるVPOの演奏。

2010年10月11日(月)
久しぶりにクレーメル&マゼール/BPOチャイコフスキーVn協奏曲のCDを取り出した。レコ芸によれば現在廃盤とのこと。79年のデジタル初期の録音だが、クレーメルはこのころから凄かった。実は同時期に同コンビの現地ライヴがFMで放送され、さらに輪をかけて凄かったのを思い出した。

ヒラリー・ハーンチャイコフスキーVn協奏曲のCD。レコ芸8月号の吉田秀和さんの文章「何という俗気のなさ!」「バッハみたいなチャイコフスキー」さすが大家の文章は違う。ムター&カラヤンの同曲の演奏との比較も面白い。私もハーンの演奏の方が好き。

NHKでハリソン・フォードのメッセージVTRの前に、インディ・ジョーンズの音楽が少し流れた。この曲、結構好きで実はCDも3枚所有。演奏はカンゼル/シンシナティが断然面白く、次はサウンドトラック作曲者ジョン・ウィリアムズ自作自演(ボストン・ポップス)は意外と面白くない。

2010年10月08日(金)
国内盤は既発だが、輸入盤の発売を待っていたヒラリー・ハーンチャイコフスキーVn協奏曲のCDが届いた。今さら言うまでもないが、Vnの音色、ニュアンスの多彩なこと!上品に演奏されているが、心に響くように語りかけてくる音は途絶えることなく、一音一音が全て魅惑に満ちている。

2010年10月06日(水)
円高の恩恵の安値で入手したブーレーズリングワルキューレから聴き始めたが、まるでフランス音楽のような気品のある美しい演奏に驚く。当時、演出だけでなく演奏も賛否両論だったと読んだ気がするが、このワーグナーらしくない音のせい?この透明感のある音、私は好きだ。

2010年10月04日(月)
なんと、NAXOS MUSIC LIBRARYには、ミンコフスキ/ルーヴル宮音楽隊ハイドン交響曲も、ファイ/ハイデルベルク響のハイドン交響曲もある。どちらもCDが欲しかったけど我慢していた演奏。すごく得をした気分。

ブーレーズシマノフスキ、Vn協奏曲1番交響曲3番のCD。彼が振ると、どこのオケでもしっかりブーレーズの明晰な音がするが、それはウィーン・フィルでも同じ。それでも、どこかウィーン・フィルっぽい艶やかさを内在させているところが、この、ちょっと退廃的な印象もある曲に合っているかも。

2010年10月03日(日)
ヒラリー・ハーンのことは、最近まで「有名なヴァイオリニスト」程度の意識しかなかったが、たまたま、家にあったCDを聴き返してみて、すっかりハマってしまった。今さら「ヒラリー・ハーンってスゴイ」と言ったって、誰も感心してくれないのはわかっているけど、言わずにはいられない。

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10月に聴いたFM放送の感想

10月はあまりFM放送は聴きませんでしたが、Twitterでいくつかつぶやいたのでその内容をコピペしておきます。

2010年10月31日(日)
NHK-FMでクラリネットのジャック・ランスロの演奏が放送されているが、ゲストの横川晴児さんの話しによると、ランスロの録音はほとんどが一発勝負、録り直し無しだったとか。

2010年10月29日(金)
NHK-FMでミンコフスキハイドンを放送中。これ、テレビでもやったし、FMでも以前放送されなかったっけ?それはともかく、行きたかったけど都合がつかずにあきらめた演奏会をNHKが収録して繰り返し放送してくれるのは本当に嬉しい。

2010年10月24日(日)
NHK-FMで生中継のアーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスロ短調ミサ曲。アーノンクールの演奏とは相性が悪い私だが、この演奏は気持ちよく聴いた。会場も盛り上がっているようだが、あの巨大なNHKホールでどのように響いたのだろうか?

2010年10月21日(木)
今夜のNHK-FMはムーティ指揮、フランス国立管弦楽団。曲目はシャブリエ、ヒナステラ、ファリャ、ラヴェルとかだけど、意外に透明感のない音色に聞こえるのは、録音のせいか、シャンゼリゼ劇場の音響のせいか、それともムーティの豪腕のせい?

2010年10月20日(水)
NHK-FMで放送中のチョン・ミョンフン指揮、フランス放送フィル「ダフニスとクロエ」から「ラ・ヴァルス」へ。やっぱりライヴだと多少爆演傾向なのね。でも、東フィルを振ったときと違ってあまり荒々しくならず、美音を保った上での熱狂であるところが、やっぱりフランスのオケ。

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2010年9月30日 (木)

9月に視聴したFM放送、テレビ放送の感想

CDの感想に続いて、9月にTwitterでつぶやいた、FM放送、テレビ放送の感想を貼り付けてみます。

2010年09月25日(土)
本日のNHK-FMのN響定期生中継、休憩時間のゲストは伊藤恵さん。実演には何度も接したことがあるが、お話しを伺う機会はあまり記憶にない。かなり面白い視点で曲と演奏を分析されており、非常に面白かった。トーク付きのリサイタルとかやったら面白いかも。終演後のお話しも楽しみ。

2010年09月23日(木)
NHK-FMで放送中のファジル・サイの「展覧会の絵」ライヴ。ハミングはさほと珍しくはないが、やはり彼はライヴの人。もしかして、この曲でもピアノの中に手を突っ込んで弦をはじいた?これを生で聴いた人はうらやましい。

シプリアン・カツァリスのピアノは聴きたかったが、やはり茅ヶ崎まで行く元気が残ってなくて断念。代わりにというわけにはいかないが、NHK-FMで放送されているファジル・サイのリサイタルのライヴを聴く。

2010年09月20日(月)
土曜日BS朝日放送のコバケン/東京交響楽団の番組、録画しておいたのを視聴中。いつもの定期演奏会の面々の顔がアップで映ってちょっと嬉しい。演奏も手抜きなしでなかなかのものだが、曲をつぎはぎで編集、短縮して放送するのは民放の限界かな。

2010年09月19日(日)
NHK-FMでシューマンの歌劇「ゲノヴェーヴァ」を放送中。準メルクル/中部ドイツ放送響のライプツィヒ・ゲヴァントハウスでのライヴということは演奏会形式?イタリア風オペラとは全然違う。「フィデリオ」みたい。オペラの傑作かどうかはともかく、音楽は意外と面白い。

2010年09月14日(火)
シェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」。カラヤンのCDで聴いても面白さが全然わからなかったが、今夜のNHK-FMのティーレマン指揮の演奏は面白く聴かせてくれる。4月のカンブルラン/読響定期の演奏も良かった。やはり演奏も時代とともに進化しているのだろうか。

NHK-FM、今週はベルリン・フィル特集。きょうはティーレマンの指揮。きのうのコープマンとは、別のオーケストラのよう。

2010年09月13日(月)
NHK-FM、今週はベルリン・フィル特集。今日はコープマン指揮。あのベルリン・フィルがすっかりコープマンの楽器になりきっている。個人的な好みの問題だが「こんなに暴力的に演奏しなくてもいいのに」という感もあり。

2010年09月12日(日)
N響アワーで放送されたメータの「巨人」の演奏は、当日NHK-FMで生中継され、チューナーの前で凄い演奏に釘付けになって「これ、N響?」と驚嘆し、しかも翌日の会場でも“全く同じように”凄い演奏をしたので、あきれたように感心した記憶も残っています。

N響アワーのメータの「巨人」、この翌日の演奏会をホールで聴きました。確かお父さんの病気とかでメータの来日が遅れ、3番から曲目変更になってちょっとだけがっかりしたのですが、いざ聴いたら、豪快な演奏に驚嘆した記憶は今も鮮明に残っています。

2010年09月10日(金)
NHK-FMでのN響定期生中継、後半のベートーヴェン7番だけ聴けた。目新しさは一切無く、ひたすら自然に音楽を鳴らしただけの演奏なのに、こんなに音楽が生き生きと弾み、引き込まれてしまうとは、恐れ入った。

2010年09月05日(日)
N響のコマーシャルのような今日のN響アワー。のせられてチケットを買いたくなるけど、「ホールがNHKホールだし…」、「一応テレビで放映されるし…」と理由をつけて優先度を下げている。NHKホール舞台後方にも仮設でP席作ってくれると嬉しいのだけれど…。

2010年09月04日(土)
4番って、ベートーヴェンの交響曲の中で、一番残響の美しさを味わえる曲かもしれない。

ティーレマン/ウィーン・フィルのベートーヴェン、NHKの放送を見ながら「音楽の友」6月号を引っぱり出してみたら、5番6番の日は、オケが引き上げた後の指揮者ソロ・カーテンコール4回とレポートされている。

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9月に聴いたCDの感想

いろいろ考えることがあって、9月からNAXOS MUSIC LIBRARYに登録しました。
サービス内容には十分に満足しています。
したがって、家での鑑賞は、NHK-FMかNAXOS MUSIC LIBRARYが中心。
購入したCDは、通勤時間にヘッドフォンステレオでの鑑賞がメインとなりました。
まあ、それもありかなと割り切っています。

そのような状況の中、9月にTwitterでつぶやいた、CD(NAXOS MUSIC LIBRARYも含む)感想を貼り付けてみます。

2010年09月30日(木)
ジル・ヴォンサッテル(P)の今風のベートーヴェンP協奏曲1番がなかなかの快演だと思います。RT @naxosjapan: 新着レーベル第10弾!!!「Pan Classics」。マイナーなレーベルだからと言って侮れません。 http://bit.ly/cl0DXX #nml

笑わずに聴けません!RT @naxosjapan: ロンドン初演当時の編成をそのまま再現したらしいです。それにしてもやり過ぎです(笑)せっかくなので近いうちに今週の一枚に取り上げます♪RT @inagekaigan ニケの「王宮の花火の音楽」、なんじゃ、この大騒ぎは。

2010年09月29日(水)
ニケの「王宮の花火の音楽」、なんじゃ、この大騒ぎは。騒々しいくらいにぎやか。RT @naxosjapan 新着レーベル第9弾!大手古楽レーベル「Glossa」!ニケ、モレーノ、パンドルフォ、メイヤーソン、など大物が聴き放題。 http://bit.ly/csI6dZ #nml

早速モーツァルトのクラリネット協奏曲を鑑賞。協奏曲のピリオド系の演奏は交響曲ほど多くないので嬉しい。RT @naxosjapan 新着レーベル第9弾!大手古楽レーベル「Glossa」!ブリュッヘン&18世紀Orchまで♪ http://bit.ly/csI6dZ #nml

ブーレーズの「子供の不思議な角笛」のCDをヘッドフォンで。感情を一切表に出さず、ただひたすら無機的に鳴らしているだけなのに、その物理的な音のつながりと重なりは、音楽としてなんと美しく雄弁なのだろう。好き嫌いが分かれる演奏だと思うが、私は好きだ。

2010年09月28日(火)
あ、9番は4楽章付きだ。RT @naxosjapan: 10日間連続、怒涛の新着レーベルラッシュ第6弾!!!「Coviello」96タイトル追加!このレーベルのメインはマルクス・ボッシュのブルックナー。 #nml

あ、白熱してると思ったら、拍手が。ライヴ録音なんですね。RT @inagekaigan: 速めのテンポが気持ちいいですね。RT @takangt: @inagekaigan @naxosjapan ボッシュ、とりあえずブラームスの1番を聴きましたが素晴らしい演奏でした。 #nml

おっ、いままさにブラ1聴いています。速めのテンポが気持ちいいですね。RT @takangt: @inagekaigan @naxosjapan ボッシュ、とりあえずブラームスの1番を聴きましたが素晴らしい演奏でした。 #nml #imakiiteiru

マルクス・ボッシュ、トーマス・ファイ、ヴァシリス・クリストプロスの3人がドイツ期待の3大若手指揮者という記事を読んだことがある。RT @naxosjapan: 「Coviello」96タイトル追加!このレーベルのメインはマルクス・ボッシュのブルックナー。 #nml

2010年09月27日(月)
アンチェル/チェコ・フィルの「わが祖国」が良かったので「新世界より」も買って聴いてみた。しなやかだけど力強い武道のような音が弾む演奏。リマスターはいろいろ意見が分かれているようだが、私は旧盤はほとんど知らないので、この音質、音色なら全く不満なし。

2010年09月26日(日)
BGMのつもりで気軽に聴き始めたハイドンのピアノ三重奏曲だが、これ、素晴らしいではないか。演奏はハイドン・トリオ・アイゼンシュタット。長年の習性で、ついCDを買おうと思ってしまったが、その必要はないのであった。ここはNAXOS ML、プレイリストに追加すれば手に入ったも同然。

NAXOS MLのお薦めに素直に従ってハイドンのピアノ三重奏曲を“BGMとして”流している。交響曲のように熱中して聴く曲ではないが、素性の知れないムード音楽と違って、これはれっきとした大作曲家の曲。昔の王侯貴族はこういう曲を聴きながら食事とかしていたのだろうか。

先日購入したラッヘンマン「マッチ売りの少女」のCD、よく見ると「東京版2000」とある。東響定期で日本初演したときに「ひとまずの回避策」として自ら施した改変を作曲者が気に入り、その後はこの版で上演(録音?)されているみたい。この作品に東響の果たした役割は歴史に残るかも。

アンチェル/チェコ・フィルの「わが祖国」、スプラフォン輸入リマスター盤。昔、LPで聴いて当時のDGやDECCAに比べて貧しい音にがっかりした記憶しか残っていなかったが、これはなかなか力強い骨太の演奏で好ましい。

2010年09月25日(土)
タワレコで積んであったヒーリング効能のCDを冷やかしで買って聴いてみた。半信半疑だったが、結構良く出来ていて、あながち誇大表示ではないと思った。ただし、私個人に限って言えば、バッハやらショパンやら、チェロやチェンバロやギターなど、自分で気分にあわせて選べば、それで事足りそう。

2010年09月24日(金)
ラトル/BPOの「くるみ割り人形」全曲をヘッドフォンで聴きながら通勤。一部の評論に「バレエ上演を考慮しない、あくまでもコンサート用の演奏」との評があったが、このコンビに伴奏スタイルの演奏は、もともと期待していない。一流の料理人による、立派なコース料理に仕上がっていると思う。

2010年09月23日(木)
英国ロイヤルオペラのことは忘れようと努力しているところへ、注文していたCD(ザルツブルク音楽祭50周年記念25枚セット、輸入盤)が届き、その中に、あの2005年のネトレプコの「椿姫」が含まれている。タイミング悪い。

2010年09月22日(水)
少し前に再発売された小澤征爾/ドレスデンの「サロメ」をヘッドフォンで。まるでドビュッシーのような繊細な音がサロメらしくないとも思えるが、純粋にこれだけ美しい音楽は、これはこれで魅力的。そして、まるでフランス風の響きなのに根底にあるのはドレスデンのいぶし銀のサウンド。不思議な演奏。

2010年09月19日(日)
アーサー・フィードラー/ボストン・ポップスの演奏をヘッドフォンで聴いているが、申し訳ないけれど私にとっては「博物館の陳列品」。エリック・カンゼル/シンシナティ・ポップスの演奏の方が楽しさを感じるし、それ以前にテラーク盤の優秀録音には逆立ちしても張り合うことさえ出来ない音質。

2010年09月15日(水)
西オーストラリア交響楽団ってあまり知らないけど、結構うまいオケかも。Naxos MLでファリャ、アルベニス、トゥリーナの作品を鑑賞中。指揮はジョージ・メスターと、これまた私の知らない人。

ファリャの三角帽子をヘッドフォンで聴きながら通勤。小澤征爾/ボストン響の演奏。サイトウキネンは確かにオールスターオケかもしれないけれど、私は小澤さんのCDは、常設の名門、ボストン響を振った演奏の方が好き。

2010年09月11日(土)
昼間の演奏会の余韻を消したくないけど、耳がさびしく、何か聴きたいので、全く異質の、アンドレ・プレヴィンJazzを吹き込んだCDを聴く。80ー90年代のテラーク盤は音質も良い。そう言えば、11月にN響でガーシュウィンを弾き振りすることを思い出した。

2010年09月10日(金)
RCAのリビングステレオ60CDセット、目移りしていたが、そろそろ当初のお目当てのミュンシュ/BSOを聴こう。ベートーヴェンの5番、爆演を予想したが結構格調高い演奏でちょっと意外。でも、秘めたる情熱は表情豊かな音楽に乗って伝わってくる。

今日も、別の曲を聴こうとしてNMLにアクセスしたら、トップページにゲルギエフのラフマニノフ2番が紹介されていたので、ついつい聴いてしまいました。RT @naxosjapan: ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんてスタッフとして感涙ものです!

今朝もハイフェッツを聴きながら通勤。ブルッフにシベリウス。速い速い。現代的に感じる。でもプロコフィエフでは一転、最近の奏者に比べて、ロマンティックに感じる一面も。これだけ楽しめれば、60枚セット1万円強のコストパフォーマンスは驚異的に素晴らしい。

2010年09月09日(木)
「オーディオ装置はタイムマシンだ」という文章をどこかで読んだことがある。今こうして1950年代録音のハイフェッツのチャイコフスキーの協奏曲を聴いて興奮している自分は、確かにタイムスリップしたかのような感覚になっている。

RCAリビングステレオ、今朝はハイフェッツのベートーヴェンVn協奏曲を聴きながら通勤。楽器をたっぷり歌わせているのに速めのスピードで心地よく音楽が進む。博物館に入れてしまうのはもったいない現在でも鑑賞にたえる演奏。カタログから消えない録音は、やはりそれだけのことはある。

2010年09月08日(水)
素晴らしい!いまゲルギエフの「復活」から聴いています。登録して良かった。月額利用料、喜んでお支払いします。RT @naxosjapan: #nml 怒涛の7レーベル追加。LSO liveとMariinskyがついに参加!!!!!LSOは一挙62タイトル♪(Yasu)

友人から借りたジャン=ベルナール・ポミエのベートーヴェン、ピアノソナタ集を鑑賞。まだ21、23番を聴いただけだが、格闘せず、力まず、のめりこまず、作品を慈しむようにひいた格調高い演奏。ケンプは好きだが技巧に難が…と思うなら代わりにいいかも。

2010年09月07日(火)
ヴェルディのレクイエムは電車の騒音の中で聴くには適さない。「聴こえないぞ」と、うっかりボリュームを上げると、怒りの日で鼓膜が破れそうになる。…というわけで今日は自宅でCDをかけたが、エアコンの動作音があると、似たようなものだったりする。

今までフリッツ・ライナー/シカゴ響のCDをほとんど聴いたことがなかったのは、ショルティの膨大な録音で事足りていたから。デュトワのCDの存在のためにアンセルメをほとんど聴いていなかったのに似ているかも。

今までフリッツ・ライナーのCDはほとんど聴いたことがなかったが、RCAリビングステレオ60CDに入っていたので「新世界」を通勤時にヘッドフォンで鑑賞。なるほどシカゴ響の第1期黄金期だけのことはある。専制君主の恐怖統治にもかかわらず、オケのサウンドが全く萎縮していない。

2010年09月06日(月)
RCAリビングステレオの中の「椿姫」を通勤時にヘッドフォンで鑑賞。1960年の録音は電気的に作られた雰囲気は否めないものの、ローマ歌劇場のオケの奏でる旋律はさすがにうまい。指揮はフェルナンド・プレヴィターリという人。古き良き時代の遺物の感もあるが、結構楽しめた。

2ヶ月くらい前に届いたまま放置してあったRCAのリビングステレオ60CDコレクション輸入廉価セットを、昨日一日がかりでiTunesに全部取り込んだ。しばらくは通勤時間が楽しみ。目当てはミュンシュだが、今までほとんど聴いたことがないライナーなども楽しみ。

2010年09月03日(金)
ショスタコーヴィチ編シューマンのチェロ協奏曲。2月の新日フィルでも聴いたが、今朝はロジェストヴェンスキー指揮の輸入盤で。マーラー版交響曲をはるかにこえる変わりぶり。「こんなのシューマンじゃないよ」と思いつつも、面白いことは確か。厚化粧を感じさせない化粧美人。

2010年09月02日(木)
Naxos MLでシェーンベルク編ブラームスのピアノ四重奏曲を聴いている 。ダニエル・ライスキン指揮ライン州立フィルという知らない方々だが、シェーンベルクの介在を感じさせない「ああ、ブラームスっていいな」と思える演奏。これなら第5交響曲と呼んでもいいかも。

2010年09月01日(水)
早速NAXOS MUSIC LIBRARYでマリナー/シュトゥットガルトメタモルフォーゼンを聴いているが、艶やかな音楽が酔わせてくれる。マリナーは録音が多く、節操が無い気がして。いつの間にか有り難みを感じなくなっていたけど、やっぱり素晴らしい指揮者には違いない。

長いこと迷っていたが、とうとうNAXOS MUSIC LIBRARYに登録した。CDの購入数が半減は無理でも3分の2くらいになると嬉しい。決心の決め手となった音源は、BISレーベルのヴァンスカの演奏かな。いつのまにか自分もクラウドで利用するサービスが増えてきたことを実感。

編曲の傑作を投票したら、たぶんラヴェル編「展覧会の絵」が1位かな。では2位以下は? 私は、まずシェーンベルク編ブラームスのピアノ四重奏曲が思い浮かんだが、他にもいっぱいある。 クック版マーラー10番は編曲には入らないか。

小澤/フランス国立カルメン全曲のCDを聴いて感じたこと。良い面だけでなく、物足りなく感じるところも少々あるのだけれど、少なくとも、小澤さんのコーラスの扱いは絶品だと思う。

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2010年8月31日 (火)

8月に視聴したFM放送、テレビ放送の感想

本来は「使い捨て」のはずのTwitterから、先ほどは8月に聴いたCDの感想を貼り付けましたが、続いて、8月に視聴したFM放送、テレビ放送の感想も貼り付けてみます。

2010年08月29日(日)
NHKで群響の本拠地での演奏会を放送中。調べてみたら、私が群響を群馬音楽センターで聴いた経験は29年前、指揮は豊田耕児。デッドな音響で弦の音がずいぶん細く聞こえた印象が残っているけど、もちろん当時といまの群響の技量は比較にならないだろう。久しぶりに高崎に行ってみたくなった。

2010年08月26日(木)
アンドリス・ネルソンス指揮、バーミンガム市響
のプロムス・ライヴの「新世界」をNHK-FMで放送中。ネルソンスはいま32歳くらいかな。そういえば、その昔、イシュトヴァン・ケルテスがウィーン・フィルと「新世界」を録音したのも確か32歳の頃。

2010年08月23日(月)
NHK-FMでバレンボイム独奏のショパンのピアノ協奏曲のライヴを放送している。確かに立派な演奏だとは思う。でも、なんだか「どうだ、すごいだろっ」と言われているようで、いまひとつ、心から楽しむことができない。

2010年08月19日(木)
今日のNHK総合「プロフェッショナル」での市川海老蔵の言葉「死ぬとき、死んでからが勝負、死んでから何百年残れるか」…凄い気構えとしか言いようがない。確かに、分野は違うがクラシック音楽の世界でも、感動の大半は死んだ後に勝ち残った方々によるもの。

2010年08月15日(日)
N響アワーで、日比谷公会堂での「第九」を放送中。残響がゼロに等しいのはテレビの音でも十分に伝わってくるが、N響にとって、NHKホールとどちらが演奏しやすいのだろう?資料によると客席数2074。意外と大きい。

2010年08月13日(金)
私は普段ノリントンにかなり好意的な方だが、今日NHK-FMで放送されたモーツァルトの39番の演奏には違和感を感じた。もうこうなってくると、ピリオドうんぬん、ヴィブラートうんぬんの次元とは違うような気もする。

NHK-FMでノリントン指揮ドイツ・カンマーフィルのライヴを放送中。C.P.E.バッハもJ.C.バッハも、ハイドンの交響曲好きの私には好奇心の対象。でも、ハイドンだけでも持て余すほど曲数が多いのに、二人ともシンフォニアを数多く書いており、とても聴ききれない。

2010年08月11日(水)
NHK-FMで放送中のリチャード・トグネッティ指揮、オーストラリア室内管弦楽団演奏会。さほど鋭角的でなく、どちらかというと角を丸めた演奏のモーツァルトなのに、聞こえてくる音楽は刺激的で楽しい。

きのうNHK BShiで放送された幸田浩子ソプラノ・リサイタル。ころころと転がるようなチャーミングな声が心地良い。CDも持っていて、技巧的にはCDの歌唱の方が上だと思うが、ライヴ収録のノリの魅力の方が大きいと感じる。

2010年08月08日(日)
BS朝日で放送中の辻井伸行ドキュメンタリーを見ていて思い出した。どこかで、横山幸雄さんのことを「辻井伸行の先生」と紹介した文章を見たことがあるが、いくらなんでも、それは横山さんに失礼だと思った。

2010年08月05日(木)
小山実稚恵
さん出演の「徹子の部屋」。1985年に小山実稚恵さんが4位に入賞したショパンコンクール。1位はブーニン、2位はラフォレ、3位がヤブロンスキ、5位がルイサダだったとのこと。やはりメジャーなコンクールだけあって、なかなかの顔ぶれですね。

今日のテレ朝「徹子の部屋」は小山実稚恵さんが出演。いま録画を再生中。話しをされている様子は舞台上でのちょっとはにかんだような仕草と変わらない。私は、もし「日本人ピアニストを一人だけ選べ」と言われたら、答えは「小山実稚恵さん」かな。

2010年08月02日(月)
土曜日BShi放送のドキュメンタリー番組でのブーレーズの言葉:「必要に迫られて指揮者になりました。私たちの音楽に興味を持つ指揮者がいなかったからです。経験がなかったので非常に苦労しました。すべて現場での独学です。」…スゴイ。

土曜日にNHK BShi放送されたピエール・ブーレーズのドキュメンタリー番組の録画を見始めたら、圧倒され、途中で止められなくなってしまった。テレビの画面から強いオーラが伝わってくるかのよう。とても85歳とは思えない。

2010年08月01日(日)
NHK-FMで放送中のエッティンガー/東京フィルの「復活」。インバル/都響の域に達しているかどうかはともかく、これはこれで十分に素晴らしい。常任指揮者が腰を据えて振るようになったら東フィルも変わるかも。

NHK-FMでエッティンガー/東フィルの「復活」が始まった。独唱、合唱を含めて、新国立「リング」上演に参画したメンバーでの演奏。

NHK総合テレビ、7時のニュースの小澤征爾さん「15kgやせた」、「この辺(胸のあたりを指し)全部取っちゃった」、「食事は少量ずつ1日4~5回」、「自分のペースでやらせていただく」のこと。心なしか、髪も少し少なくなった??それでも、生還・復帰は喜ばしい。

Twitterメンテナンス中に、NHK-FMでルツェルン・イースター音楽祭2010のライヴを放送。ハーディング、ハイティンクといったビッグネームもあったが、ユース・オーケストラが演奏したオネゲル作曲「死の踊り」という曲が、言葉はわからないが、なかなかドラマティックで面白かった。

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8月に聴いたCDの感想

今日で8月も終わりです。
今月はコンサートにはほとんど行きませんでした。
もともとオフシーズンではありますが、最近はサマーミューザもあるし、遠征しようと思えば行き先はあるのですが、熱帯夜に遠征先から帰還するのも結構体にこたえるので、体調が万全ではない今年は自粛。
CD(ヘッドフォンステレオでの鑑賞を含む)、FM放送、テレビ放送で音楽を楽しみました。

Twitterは本来は「使い捨て」のメッセージなのかもしれませんが、なんとなく捨ててしまうのも惜しくなったので、未練がましく8月分のCDの感想を、ここに貼り付けてみました。

2010年08月31日(火)
輸入廉価盤の小澤/フランス国立カルメン全曲は2枚組で千円台前半。ドロドロとしたところのない、まるでドビュッシーを聴いているような印象のカルメン。もう少しドラマティックであってほしい気もするが格調は高い。数年前に音楽塾で観たときはここまで禁欲的ではなかったと思う。

2010年08月28日(土)
夏バテのせいか、ふだん見向きもしない曲を聴きたくなる。ヘンデルの次はヴィヴァルディ四季の手持ちCDをクイケン(旧盤)とアーノンクールで聴き比べ。やっぱり、私は、アーノンクールとは相性が合わないみたい。クイケンの自然な演奏の方がはるかに好き。

2010年08月27日(金)
なぜか普段聴かないヘンデルが聴きたくて「メサイア」の唯一の所有CD、ピノックの指揮で聴く。以前はさほど面白いと思わなかったが、結構魅力的な旋律が多いことに気づく。なるほど、書籍や雑誌の扱いがハレルヤコーラスだけの曲ではないわけだ。

2010年08月26日(木)
昨夜のNHK-FMでヘンデルのアリアをやっていて、もっと聴きたくなったので、うちにある唯一のヘンデル・アリア集のCD、コジェナー独唱のものを聴く。軽やかだがリズム感があり、十分にドラマティックで心地良い。

2010年08月25日(水)
久しぶりにクイケン&ラ・プティットバンドハイドンの交響曲をヘッドフォンで。ファイミンコフスキも面白いが、クイケンのような音楽を自然に歌わせた演奏も、心にしみて癒されるので結構好き。もう少し迫力がほしいときはブリュッヘンを聴く。

2010年08月24日(火)
最近はほとんど聴いていなかったが、久しぶりに取り出して聴いてみると、カラヤンの70年代の録音は、やはり別格の素晴らしさ。個人的にはどちらかというとイエスキリスト教会での録音の方が、フィルハーモニーでの録音よりも好き。いまはヴェルディのレクイエムを鑑賞中。

2010年08月23日(月)
疲れ気味で重量級のプログラムを聴く気にならず、シュタイアーのチェンバロでバッハを聴く。優しい音色だがBGMではなく、心にしみこんでくる演奏。癒される。

2010年08月20日(金)
スクロヴァチェフスキ/読響の「英雄」をヘッドフォンで聴きながら通勤。今さら言うまでもないかもしれないが、高齢のスクロヴァチェフスキの音楽の若々しいこと!読響のサウンドもみずみずしく、弾力性が魅力的。

2010年08月19日(木)
ハフ(p)、ヴァンスカ/ミネソタ管弦楽団チャイコフスキー、ピアノ協奏曲全集を通勤時間にヘッドフォンで。ライヴ録音だけにスリリングな高揚感。フライング気味の歓声と拍手入り。そういえば、ヴァンスカのライヴ録音のCDってあまり見かけないような気も…。

2010年08月18日(水)
ヴァンスカミネソタ管弦楽団とのCDよりも読響との実演の方がはるかに素晴らしいと思うが、かつてのラハティとのシベリウスの交響曲を聴いてみると、これはこれでさすがに評判になった演奏だけのことはある。素朴だけど確信の力演。2012年の読響客演が待ち遠しい。

2010年08月17日(火)
ルイジ/ウィーン交響楽団シューマン交響曲1番を通勤時間にヘッドフォンで。。スピード感のある快適なテンポが気持ち良い。モダンな感じのシューマンだが、弦の優しい艶やかさと管のちょっとくすんだ味わいは「やっぱりウィーンのオケだなぁ」と感じさせる。

2010年08月16日(月)
オーソドックスな演奏もいいけれど、たまには変化球も楽しみたくなり、内田光子&ザンデルリンクを中断して、プレトニョフ独奏の「皇帝」に変更。まるでショスタコーヴィチの協奏曲のように聞こえる箇所もある「変な演奏」だが、これを笑って楽しめる心の余裕は持ちたい。

内田光子とザンデルリンクのベートーヴェン、ピアノ協奏曲をヘッドフォンで鑑賞中。2人とも私の好みとは合わないことが多いけど、今朝は素直に耳を傾けられる。ドイツの田舎を思わせるようなザンデルリンクのベートーヴェンは、今流行りのシャープな演奏とは異次元の純朴さ。

2010年08月15日(日)
シュタルケルとブフビンダーによるベートーヴェンのチェロソナタをヘッドフォンで鑑賞中。重過ぎず、軽過ぎず、シャープ過ぎず、マイルド過ぎず、ツボに的中したような自然な演奏。音楽の力が無理なく歌われて、包み込まれるような安心感に身をゆだねられる。

2010年08月14日(土)
今日午後、すいている普通列車のグリーン車に乗り、ヘッドフォンでコパチンスカヤの刺激的なベートーヴェンのクロイツェルソナタを聴きながら、うつらうつらと居眠り。誠に気持ちが良かった。演奏会でもたまに「これを聴きながら、このまま寝ちゃったら気持ちいいだろうなぁ」と思うときがある。

2010年08月10日(火)
帰宅の電車の中でブフビンダーのブラームス、ピアノ協奏曲2番を鑑賞。やはりブフビンダーはショパンよりブラームスが似合う。アーノンクールのクリアなサウンドとブフビンダーの力強いピアノが、意外とよくマッチしている。

通勤時間にiPhoneでブフビンダーのショパン作品集を鑑賞中。やはり予想通り、ショパンらしからぬ演奏。ときにはシューベルトのように、ときにはブラームスのように…。パリのサロンではなく、ウィーンのカフェが似合いそうな印象。

2010年08月09日(月)
帰宅の電車の中でスウィトナー/N響の「ポストホルン」セレナード。会場で聴いて大感激した演奏なのだけど、いま聴くと「あれ?こんな演奏だったっけ?」という軽い失望感。この数十年でモーツァルトの演奏が変わったせいか、それとも、自分の頭の中で記憶を美化していたのか…。たぶんその両方。

今朝の通勤時間はユジャ・ワンの「トランスフォーメーションiPhoneで。躍動感あふれるピアノが動き回る。かと言って、激しさ一辺倒ではなく、情感を欠くことがない。長く手元に置きたい盤。

2010年08月06日(金)
昼休み。「プロメテウスの創造物」全曲のピアノ版(ベートーヴェン編曲)をiPhoneで鑑賞中。カツァリスのピアノ。先日聴いたマッケラス指揮のオケ版よりも、こちらの方が楽しかったりして…。演奏の力は大きい。

通勤時間に「エグモント」全曲セル/ウィーン・フィルの演奏で。力強い昔ながらのベートーヴェン。骨太でありながら筋肉も引き締まった演奏は聴いていて心地良い。古さを感じせない新鮮さ。

2010年08月05日(木)
朝の通勤と日中の移動時間「プロメテウスの創造物」全曲を聴き終えた。終曲で耳慣れた旋律が出てくるが、どうしても英雄交響曲の終楽章と比べてしまうのは当然だろう。どちらが感動的かは言うまでもない。ブリュッヘン/新日本フィルのときは感動したんだけどなぁ…。

ベートーヴェン「プロメテウスの創造物」全曲を鑑賞中。確かに楽しいが、以前ブリュッヘン/新日本フィルで聴いたときの大感激は、残念ながらよみがえらなかった。このCDのマッケラス指揮が駄目とも思わないけれど。

2010年08月04日(水)
帰宅の電車の中では、テミルカーノフのショスタコーヴィチの7番。5月の読響客演でも「一般参賀」の演奏会を聴いた。あれを思い出させてくれる素晴らしい演奏のCD。テミルカーノフが振ると、オケから何とも芳しい香りがただようようだ。

朝の通勤時間に聴いた安永徹(Vn)/オーケストラアンサンブル金沢シューベルトの交響曲は今ひとつピンと来なかった。安永さんの弾き振りは、モーツァルトの方が素晴らしいと思う。

安永徹(Vn)さんの弾き振り、堂々たるドイツ風の音楽で結構好き。さすがは(元)BPOコンマスだけある思う。いま通勤時間に聴いているのは、数ヶ月前に発売されたオーケストラアンサンブル金沢のCD。他にも何枚か出ていて、モーツァルトの交響曲の演奏も素晴らしい。

2010年08月03日(火)
昨日引き続き通勤時間に飯守泰次郎/関西フィルのブラームス交響曲全集のCDを鑑賞中。今朝は2番。力強さと伸びやかさで旋律がぐんぐんと湧き上がる。素晴らしい。

2010年08月02日(月)
帰宅の電車の中でも、朝の続きで、飯守泰次郎/関西フィルのブラームス。朝は4番、帰りは1番。どちらかと言うと4番の方が私好みかな。明日も往復楽しめそうで嬉しい。本来、さほど嬉しくないはずの通勤時間が楽しくて仕方ない。

今朝の通勤時間の鑑賞は、発売されたばかりの飯守泰次郎/関西フィルのブラームス交響曲全集。セッション録音。期待をはるかに上回る素晴らしい演奏。力強く、かつ、しなやか。指揮している飯守さんの表情や動作が目に浮かぶようだ。

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2009年1月11日 (日)

朝比奈/都響(1995/1/22)

1995年1月22日(日)14:00
東京芸術劇場大ホール

指揮:朝比奈隆
東京都交響楽団

シューベルト:交響曲第8番「未完成」
シューベルト:交響曲第9番「グレイト」

※交響曲の番号は、当日のプログラム冊子の表記に従いました。

「最近聴いたCD」というタイトルにすべきかもしれませんが、10年以上前の演奏会の話しで恐縮です。

本来演奏会は、聴衆にとっても一期一会の真剣勝負。
一回しか体験できない時間と空間を共有するために会場に足を運びます。

…と表向きは言っていても、本心は、行けなかった演奏会がテレビやFMで放送されれば嬉しいし、素晴らしかった演奏会のライヴ録音のCDが発売されれば、つい買って再び聴いてしまいます。

この演奏会のライヴCD(2枚に分かれています)は、たまたま聴く機会が無くて、最近になってようやく聴きました。
会場で生演奏を聴いて以来、ほぼ14年ぶりです。
10年以上前ともなると記憶はだいぶ風化していますが、それでも印象の強かった演奏会なので、当日、自分の席から見下ろした舞台の光景などは今でも目に浮かびます。
チケットは3階席後方の席しか手に入らなかったのですが、確か全席完売で、入場できただけでも良かったと思いました。
3階席からでは朝比奈さんの姿は小さくしか見えませんでしたが、時には大きく手を振って指揮をする姿は、ホールの大空間を“気”で支配していたように思います。

久しぶりにCDで追体験した演奏は、素晴らしい迫力でした。
「未完成」の悠々とした音楽の味わい深さ。
「グレイト」のはつらつとした心地よさ。
そして、そのいずれもがどっしりとした重量感のある土台を持って迫って来ます。

会場で聴いたときと、CDの“音”の印象はだいぶ違います。
3階席後方で聴いた“溶け合った、少し遠目の音”ではなく、マイクが拾った“分解能の良い、生々しい音”です。
でも、この演奏を、こうしてもう一度、…いや、何度も聴けるのは、本当に嬉しいことです。

当日の会場では私はさほど深刻に考えていませんでしたが、CDの解説を読むと、阪神淡路大震災が17日、朝比奈さんが9時間かけて大阪に移動したのが18日、東京に移動したのが19日、リハーサルの開始が20日とのことです。
この演奏がCD化されていることを喜ぶ以前に、朝比奈さんがこの日、指揮台に立ったことを感謝しなければなりません。

CD:fontec FOCD9360(未完成)、FOCD9359(グレイト)

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2008年8月31日 (日)

フルネ/都響(1995/12/24)

1995年12月24日(日)14:00
東京芸術劇場大ホール

指揮:ジャン・フルネ
東京都交響楽団
(都響スペシャル)
ソプラノ:澤畑恵美
アルト:寺谷千枝子
テノール:小林一男
バリトン:木村俊光
合唱:二期会合唱団

メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
ベートーヴェン:交響曲第9番

今年になってまた、引退されたジャン・フルネさんが都響を指揮されたCDが発売になっています。
この演奏会のCDも発売されました。(収録曲目は「第九」のみ。)
数ある「第九」のCD中でこのCDがベスト1だと主張するつもりは毛頭ありませんが、この日会場で聴いて感動した私にとっては、このCDの発売は本当に嬉しい贈り物でした。

この年(地下鉄サリン事件の年ですがそれはさておき)の手帳を見返してみると、目に付くものだけでも朝比奈隆さん(都響、東響、N響)、先日亡くなられたホルスト・シュタインさん(N響)、紀尾井ホールのオープニング、ピエール・ブーレーズ・フェスティバル(私が聴いたのはロンドン響)、インバルさん(都響)、マリナーさん(都響)、ブロムシュテットさん(N響)、若きパーヴォ・ヤルヴィさん(東響)、プレヴィンさん(N響)、サヴァリッシュさん(N響)、デュトワさん(N響)と、「今になってみれば、恵まれた年だった」と感じられるような演奏会が記録されています。
この“演奏会に恵まれた1995年”の最後に聴いたのが、このフルネさんの「第九」だったのでした。

まだ80歳台前半だったフルネさんの指揮は、例によって格調高いもので、なんとも上品なサウンドでした。
しかし、上品だからと言って、情熱に欠けていたり、重量感に欠けていたりということは一切ありません。
曲の最後の重厚な響きもかなりの迫力です。
引退される頃の演奏に比べてテンポも引き締まっており、かといって先を急ぐような音楽ではなく、もしかしたらフルネさんの最良の時だったかもしれません。
今、冷静に「記録」としてのCDを聴き返して、この日の会場での感動が100%戻るわけではありませんが、13年前の記憶を追体験できるのは幸せなことです。

このCDは、雑誌「レコード芸術」の2008年7月号の評では小石忠夫さんが「準推薦」とされています。
文章からすると、指揮とオケには不満はなく、第4楽章の独唱者と合唱に対して、さらに上のレベルを望みたいという意図で「推薦」ではなく「準推薦」にされたものと思われます。
しかし、当日の私は声楽にも大満足でした。

実はフルネさんはこの前の年(1994年)にも「第九」を指揮されていて、私のそのうち2回を聴きました。
(フルネさんは都響で25回「第九」を指揮されたそうですが、私が聴いたのは1994年~1995年の3回だけです。)
その前年の「第九」のうち、新宿文化センターで開催された演奏会(1994年12月11日)の方が、合唱が「新宿文化センター第九合唱団」という団体で、残念ながらアマチュアの域を出ておらず、がっかりしたことがあったからです。
「みんなで第九を歌おう!」という思いを否定するつもりはありませんが、フルネさんの指揮じゃなくてもいいんじゃない?…と思いました。
プログラムの冊子を見ると「団員324名」と書いてあります。
その全員が出演したかどうかはわかりませんが、事実、舞台上の合唱団員はかなりの大人数でした。
そして、この年、もう1回聴いた東京芸術劇場でのフルネさんの第九(1994年12月24日)の合唱はプロの二期会合唱団で、人数ははるかに少ないのに迫力は数段上。
もちろん表現力も数段上…と言うより、比べものにならないくらい上。
こうして“口直し”をして大満足した演奏会の1年後の再会が、このCDになった演奏会だったのです。

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2008年8月23日 (土)

秋山和慶/東響(2004/12/4)

2004年12月4日(土)18:00
サントリーホール

指揮:秋山和慶
東京交響楽団
(第521回定期演奏会)
ヴァイオリン:竹澤恭子

バーンスタイン:「キャンディード」序曲
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲

~ジョン・ウィリアムズの世界~
 コール・オブ・ザ・チャンピオンズ
 7月4日に生まれて
 「ハリー・ポッターと秘密の部屋」組曲
 シンドラーのリスト
 スター・ウォーズ「帝国の逆襲」交響組曲
 レイダース・マーチ
(アンコール)

4年前の演奏会のことを突然思い出しました。
この年は、スダーンさんが東京交響楽団の音楽監督に就任した年です。

なぜこの演奏会のことを思い出したかと言うと、本日(2008/08/23)、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」という映画を見に行ったからです。

6月の上岡敏之さんの「椿姫」の後、体調を崩して6月下旬から11日間入院しました。
幸い(?)、6月は元々あまりコンサートやオペラの予定を入れていませんでしたが、7月上旬の退院以降、行く予定だった7月と8月のコンサートとオペラを全てキャンセルしました。
(医師の言葉を借りれば、退院は完治ではなく、通院治療が出来るレベルになったに過ぎないとのこと。そして、その通りでした。)
7月下旬にはそこそこ体調も回復していましたが、気分的にまだ音楽を心から楽しめる状態になっていなかったのと、あくまでも“本業”を優先すべきでしたので、全席完売のチケットも何公演か持っていたのですが、全て手放しました。
当然のことですが、夜間・休日は、平日の“本業”のための体力温存と疲労回復が最優先だったわけです。

最近、ようやく自宅でCDを聴いて「楽しい」と感じる精神状態になってきました。
そして、ようやく「休日にちょっと遊びに行ってみようか」という気分になってきたのです。
本日(2008/08/23)聴きたいコンサートというと、京都市交響楽団(指揮:沼尻竜典さん)のショスタコーヴィチの交響曲第8番ですが、さすがに関東から京都まで聴きに行く元気はないので、ふだんほとんど観に行かない映画を観に行くことにしました。
約20年ぶりの「インディ・ジョーンズ」だけは、観てみたかったのです。
(ちなみに私の手帳には6月の封切り日が書いてありましたが、その日にはすでに体調が悪化していました。)

映画自体は「娯楽としては最高の贅沢」と思ってみていましたが、実感…というか再認識したのは、今さら言うまでもないことですが、映画は映像だけでは成り立たず、音響、特に音楽の力は偉大だということです。
映画館に入って、あのインディー・ジョーンズのテーマ音楽(正確には、第1作「レイダース/失われたアーク」~ジョン・ウィリアムズ作曲「レイダース・マーチ」)が流れてくると、気分はもうインディ・ジョーンズのアドベンチャーの世界です。
パンフレットも買ったので帰りの電車の中でめくってみましたが、写真を見ても「音」が無いと全然雰囲気が違う。
画像の大きさや、静止画か動画か、という次元の話しではなさそうです。
その証拠に(?)、サウンドトラックのCDも買ってきたので、自宅でそれを再生しながらパンフレットめくってみると、「音」があるのと無いのとでは、印象が全く違います。
しばらくは、このサウンドトラックが愛聴盤になるかもしれません。

なお、このサウンドトラック以外にも、私が持っているエリック・カンゼルさん指揮、シンシナティ・ポップス・オーケストラのCDと、作曲者自身のジョン・ウィリアムズさん指揮、ボストン・ポップス・オーケストラのCDにも「レイダース・マーチ」は入っています。
カンゼルさん指揮の方は、ずっと私の愛聴盤でした。

さて、最近の映画館は音響が良いので、自宅とは比較にならない良い音を堪能して、(そのときは)満足して帰ってきました。
しかし、欲には限りがないもので、クラシック音楽のファンとしては、どうしても、この「レイダース・マーチ」を、生のオーケストラの演奏で聴きたくなってしまいます。

…ということで思い出したのが、冒頭に上げた、東京交響楽団の定期演奏会です。
4年前のことなのですが既に記憶は風化しつつあり、演奏会全体のことはあまり覚えていません。
しかし、アンコールで演奏された「レイダース・マーチ」だけは、光景とともに鮮明に覚えているのです。
(アンコールがこの曲一曲だけだったかどうかは、自信がありません。)
この日の「ジョン・ウィリアムズの世界」と題した曲目を見て、私は「インディ・ジョーンズ(レイダース・マーチ)かジュラシック・パークをアンコールにやってくれないかなぁ」と思っていました。
そして、本当にアンコールで「レイダース・マーチ」の演奏が始まったときは、宝くじでも当たったような気分でした。
オーケストラの生演奏で、それもサントリーホールにおける秋山和慶さん指揮の東京交響楽団の定期演奏会でこの曲を聴いた喜び!
秋山さんの、比較的カチッと引き締まっていながら色彩感のある音。
至福の約5分間でした。

再演を期待したいところですが、元々、オーケストラの演奏会としては異色の選曲。
おそらく、私が「レイダース・マーチ」の生演奏を秋山和慶さん指揮で聴く機会は、もう二度と来ないでしょう。
一生の思い出になってしまうかもしれません。

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